●木曽美人

f0022103_21573514.jpg
2005年8月6日、中央高速道路の中津川インターチェンジを降り、国道19号に入った頃、東の空が白みはじめた。 車内にはStevie Wonderの"You Are The Sunshine Of My Life"が流れている。 「今日の"You"は木曽川水系に住むタナビラと呼ばれるアマゴかな?」などと思いながら車を走らせる。 南木曾をすぎる頃には、しっかりと日が昇り、暑い一日の序章が始まった。 
天気予報では一日中晴天。 とてもじゃないがチェストハイウェーダーをはいて釣りなど出来るものではない。 そう考えてネオプレーンのソックスにウェーディングシューズだけ履き、速乾性のパンツという組み合わせのウェットウエーディングで一日を過ごすことにして、ウェーダーは持ってきていない。
いつもの川に到着すると、3台ほど車が止まっている。 前夜泊で来ているんだろうか。 しかし、釣り人の姿は見えない。 ここは森の中を歩くことを目的としたり、林道を単車で走ることを目的にする人も訪れる場所なので、車の持ち主が釣り人である確率が非常に高いにもかかわらず、楽観的に考え、先行者はいない・・・と思いこむことにする。
ウェーダーをはかない釣りの準備は、あっけないほど簡単だ。 ソックスをはいてシューズを履く、あとはベストを着るだけでロッドを手にすることが出来てしまう。 
林道を少し歩いて入渓すると、透明度の高いいつもの流れが、心地よい涼風を与えてくれる。 これだけでここに来た目的の半分近くが達成されたような気分になってしまうのも木曽ならでは。
涼風に吹かれながら最近手に入れた6’6”3pcのグラスロッドをつなぎラインをガイドに通す。 気持ちの高ぶる瞬間だ。 
f0022103_22505350.jpg

今日は単独行なので、上流部の滝までを目的にしてゆっくり釣り上がることにしよう。 いつもなら通り過ぎてしまうような小さなポイントにもフライを落とす。 ジグザグに縫いながら遡行していく川はいつもと違う川のような感じ。 
川から空を見上げると木々の間からは抜けるような青空が見える。 最高に気分がいいのだが、この青空がフライフィッシングには、やっかいに働く側面も否めない。 陽に反射するティペットが魚たちの警戒心を増すのか、私のフライに出てきてはくれない。 そうこうするうちに最終のカーブが見えてきて、滝から水の落ちる音が聞こえてきた。 
若干の焦りを感じつつ、比較的大きな流れの流芯をまたいでフライをキャストしたところ「パシャ」っと元気に出てきてくれた美女が写真のタナビラ。 もうこれで本日の釣行目的は達成だ。 それから滝までの間でも魚を見ることが出来なかったが、満足できた。
ウェットウェーディングでもたっぷり汗をかいた一日、再訪を誓い林道を歩いて車まで戻ろう。
by s_1046 | 2006-02-13 22:29 | 釣行レポート
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31