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六尺

六尺_f0022103_19351840.jpgやっと出かけた釣行が、レポートを書くほどのものではなく・・・というか書きたくないような内容だったし、何かと忙しかったせいもあり釣行記のエントリーを放置していたが、繁忙も一段落ということで、キーボードに向かうことにしよう。
春分の日から2日間、出かけた先は岐阜県の高原川水系。相棒は、いつもながらの「沢好坊」さん。
局地的に知られていることではあるが、この2人が組むと一天にわかにかき曇り・・・という状況に陥る。 確かに彼と釣りに出かける時、ワイパーが目の前を行ったり来たりする車に乗っていることが多いような気がするし、大雨洪水警報発令なんてこともザラ。満開の桜の下で本物の吹雪なんてこともある。 それに比べれば今回の釣行は青空が見えるだけマシというものだ。


今年の蒲田川は、暖冬により降雪量が激減し、それによる渇水で、魚は釣り人のプレッシャーにさらされ、かなりナーバスになっている・・・という話は聞いていたものの、実際に川に立つとハッキリ言って私の手にはおえないと感じる。
1日目を終え、手にした魚はゼロ。 目の前の川にはワンサと魚が居ることが確認できる上に、フッキングには至るだけに、魚の気配が感じられない時のゼロより始末が悪い。
フライを流し飛沫が上がる。 ロッドを立てると小気味いい魚の感触。 そこまではいつも通りだ。 そしてランディングネットに手を持って行こうとすると、ロッドから伝わる信号がなくなるのだ。 確認すればティペットの先にはキチンとフライが残っている。 横殴りの風でフライのプレゼンテーションがうまくいかない苛立ちもあって、半分投げやりな気分。
投宿し旨い料理に舌鼓を打つ頃には、気分はリセットされ、温泉でリラックス。
のんびりしているところに"lefty_haruさん"から電話。 川の状況を伝えると共に、貴重な情報もいただく。

六尺_f0022103_951691.jpg翌朝、釣りの支度を始めようと、車中に置いてあったウェーディングシューズを取り出すと、ガチガチに凍っていて、蒲田に来ていることを再確認。 蒲田川に向かい、栃尾温泉の源泉で凍り付いたウェーディングシューズを解凍、蒲田に来ていることを再々確認す。
前夜教えて頂いた情報通り、プールにはライズリングが広がり、しめしめと思ったのも束の間、ライズが取れない。川面には、フタバコと覚しきダンが無数にハッチし、帆掛け船団のように流れているというのにだ。 lefty_haruさんが今年になって罹患したという「バレバレ症候群」が、完全にうつってしまったかのような体たらく。 ひょっとして「バレバレ症候群」って、電話感染するんじゃないの?
一度だけ、ゴボッという音とともにフライが消え、瞬間的に併せたものの魚の姿を見ることなく、10Xのティペットがぶち切られた。 こちらは「あわせ切れ症候群」だ。 前夜、電話で10Xだとヤバイから慎重に・・・と、アドバイスを受けたにもかかわらず、それをすっかり忘れていた。 こちらは健忘症だ。 いずれにせよ、ナサケナイやらハズカシイやら。
その後、友人の松谷さんと合流。 彼はすでに3匹の釣果を得たとのこと。
その頃には時計の針は正午を回っていたので、昼食を摂るため道の駅に向かいつつ、ポイント調査。 結局は開通なった「蒲田トンネル」前の駐車場に舞い戻り釣りを始めることにした。
そこで、北陸からお越しのita-gonさんとその師匠のKIDさんと遭遇。 松谷さんはブログを通じてお知り合いのようで、初対面ながら旧知の間のように見える。 私もご挨拶だけさせて頂き、道観松の堰堤から釣り上がることにするが、状況は変わらず。
空のほうも、お約束通りみぞれが大粒の雪にかわりつつあり、駐車場に戻るとita-gonさん達も撤収模様。 かたや釣果ナシでふたつの症候群と健忘症を患い、かたや「尺がでました」とさりげなく控え目にサラリと話すita-gonさん。 長身のita-gonさんが、さらに大きく見えた瞬間である。
雪は止む気配もなく、帰路の峠越えを心配しなければならないほどになってきたため、撤収。
平湯で温泉につかり、雪の高速道路を逃げるように帰ってきた。


今回、題名をつけるにあたり、あまりに屈辱的というか自虐的な文字しか思い浮かばないので、我々が引き起こす悪天の「伝説」を題名にブログを書いて頂いたita-gonさんに敬意を表し「六尺」としました。(多分これくらいの身長だと思います)。
Commented by aguri923 at 2007-03-27 14:58
Standyさん、こんにちは!

やっと重い腰を上げられましたね。しかしお二人の伝説はまさに神がかりとしか言いようのない結末を示してくれましたね。
私は当日ita-gonさんに電話したところ、お二人が見えていると知り、本当にびっくりしました。ita-gonさんをもってしても耐えられないに霙と雪だったようで・・・

今年の蒲田は水位が低く魚がかなりナーバスになっているみたいですね。本当に針には乗るのですがネットまでが遠くて遠くて
ポロリが本当に多い釣りになっています。

「あわせ切れ症候群」はにわかに増殖中なのでご用心下さい。私も感染しています。
Commented by s_1046 at 2007-03-27 17:34
kouさん、コメントありがとうございます。
釣っていない私が言うのもなんですが、本当に難しかったです。
(と、自分の未熟を棚に上げさせていただきますね)
もう少しして、マダラが飛ぶ頃になれば、9Xやら10Xというティペットも不必要になるので「あわせ切れ症候群」も治癒するんでしょうかねぇ。
でも私の場合、一番心配だった膝の状態を確認できたことが最大の収穫です。(これも重い腰だった理由のひとつでしたから)
Commented by ita-gon at 2007-03-27 19:16
standyさん、こんばんは!
先日は短い時間でしたが、どうもありがとうございました。
以前からこちらのブログはちょくちょく拝見させていただいていた
ものですから、お会いしてお話が出来て嬉しかったです。
普段ならあの天気で相当腐っちゃいますが、伝説を間近で
見ることが出来てちょっと楽しかったです(笑)。
またご一緒できるといいですね。

P.S.リンクを貼らせて貰ってよろしいでしょうか?
Commented by standy at 2007-03-27 19:48 x
ita-gonさん、コメントありがとうございます。
あの天気で腐っちゃだめですよ、 伝説のふたりは、暴風&大雨洪水警報の中で釣りしてるんですから(笑)。
リンクの件は大歓迎です。 こちらからもリンクをさせて頂き相互リンクと言うことにしましょう。
Commented by ライズ at 2007-03-27 20:34 x
こんにちは!目の前の川にはワンさと魚が見える・・・・もう、誘いますね!(笑)私の場合、蒲田川は一年おきに良い結果が出ていますので今年は当り年のハズ?なんですが、今一歩行く決心が付きませんよ。誰かがポンと背中を押してくれたら直ぐに発射状態です。
Commented by ita-gon at 2007-03-27 21:39
standyさん、どうもです。
リンクの件、ご快諾頂きありがとうございます!
早速僕の方にも貼らせていただきました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
北陸へ遠征の際には是非ご一報下さいね~。
Commented by kimama028 at 2007-03-28 00:03
standyさん、こんばんは!!
無事に被災地方面よりのご帰還何よりです、能登半島地震当日金沢方面に出掛けると聞いていたのでマジで心配しました。
すぐにmailの返信が有ったので安心しました。

先日の蒲田川釣行お疲れ様でした!
久々に一緒に釣りが出来てとても楽しかったです、オヤジギャグ連発もね!
悪天候になる事は覚悟してましたが、帰りの高速であそこまで雪が降るとは思ってもいませんでした、
車中1人で笑いが止まりませんでした。
今回の釣行は、一番美味しい時間に美味しい朝御飯にライズしていたのが敗因かも・・・!(僻み)
暖かくなればきっと蒲田川は微笑んでくれますよ。。。
Commented by s_1046 at 2007-03-28 06:48
kimama028さん、どうもです。
金沢ではメールをいただきありがとうございました。 返信したあと一気に携帯が使えなくなりました(混線で)。
大雪の高速道路で、真剣な顔をして運転する人は多いだろうけど、笑いながらっていうのはね〜。 変な人だと思われちゃいますよ。
蒲田は、次回再チャレンジです。
Commented by s_1046 at 2007-03-28 07:01
ライズさん、おはようございます。
蒲田は、上部堰堤で放水があり上流部はアオミドロも無くなり綺麗で、魚の活性が上がっているようですよ(背中を押しているつもりです)。
行くなら今ですよ。
新車のドライブにはもってこいです。
Commented by sawakobo at 2007-03-31 23:04
今更なんですが、お疲れ様でした。
遅ればせながらやっとBlogを更新できました。
次回釣行の予定はいかがしましょうか?
ここで、日程を公開すれば、悪天候を避けて、釣りをやめるフライマンが多数? 渓は貸切??
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by s_1046 | 2007-03-27 11:37 | 釣行レポート | Comments(10)