悠々

f0022103_23223882.jpg久しぶりに夏日の予報。
日課の犬の散歩を済ませ、カミさんの淹れてくれたコーヒーを飲んだ後、おもむろに釣り道具を車に放り込む。
実にのんびりした出発となったが、今回は「悠々」がテーマの釣行だ。
実際は夜駆け朝討ちのような釣行は、体が拒否を示すだけのこと。自分のペースを崩さず、のんびりと出かけようと考えた。
今回は単独の釣行なので、雨の心配もない(笑)。
高速道路ものんびりと走り、木曽川水系の渓に足を踏み入れたのが、午前9時半。
空は文字通り「雲ひとつ無く」、渓の両岸に並ぶ巨岩もまぶしいほど白い。
清冽な流れに身を置き、大きく深呼吸をすると、体の芯からリラックスできるような気がする。
この気分を味わいたくて、渓に立つといっても過言ではない。
夏の渓に戻った流れは、偏光グラスを通しても目を細めてしまうほどの強烈な日差しで、案の定、陽にさらされた流れからは、魚の反応が乏しい。
そこで、日陰になる岸を歩き、ゆっくりと丹念にフライを流すことに決め、いつもは見過ごすようなポイントにも・・・と、思ったものの身に染みついた癖というものは簡単に流し去ることが出来ない。
自分好みの流れが先に見えると、ついつい体が前に出てしまう。
まあいいか、これもマイペースだ。
しばらく釣り上がっていくと、反転流の中でライズをしている魚がいた。
アップストリームのキャスト位置では真正面に立つことになるので、岩陰に身を隠し流芯にラインを置かないように気をつけて、反転流の中にフライを流し込むことにしたが、これがうまくいかない。
何度目かのトライで、思ったレーンにフライが流れ、緊張が高まった時、フライを目がけ川底から魚が浮いてきたのが見えた。
どうやらライズを繰り返すタイミングと、フライが流れるタイミングが時勢的に一致したようで、運良くタナビラをネットインすることが出来た。
釣り上げたタナビラは、薄墨を流したような淡い色のパーマークを持ち、朱点も控えめで、やはり女性っぽい。
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あまりに朱点が淡いので、最初はヤマメかと思い、じっと見つめると「ポッ」と朱点を赤らめた・・・なんてことがあると面白いのに。
その後も似たようなサイズのアマゴが1時間に1匹ペースで釣れる。
「悠々」をテーマにした釣行であるので、ほどよいペースといえる。
5時間ほど渓に身を置き、車に戻る。
まだ陽は高いが、今日はこれでロッドオフにしよう。
本音を言うと、こんな早い時間に林道を下ることに一種の「罪悪感」のようなものを感じたのだが、もう充分に心のリラックスはできた。
おそらく、今シーズン最後となるであろう今日の釣行は、身体のリラックスも目的のひとつ。
帰路、少しだけ道を外れ日帰りの温泉施設に立ち寄った。
まず入浴し体を解放して、ゆったりとした気分に。
そして、枝豆と地ビールでさらにゆったりだ。
自分で車を運転してきているので、当然このままでは飲酒運転になってしまうので、階段を上り上階のレストルームに入る。
レストルームは一人掛けのリクライニングソファーがずらりと並び、ヒーリングミュージックが流れている。
熟睡すらしてしまいそうなので、携帯のアラームをセットして眠る。
どこかから「なにを軟弱な・・・」という声も聞こえそうだが、この「悠々」でリラックスできるのが自分のスタイル。
釣りに出かけて疲労困憊して自宅にたどり着くより、私には向いている。
by s_1046 | 2006-09-20 23:51 | 釣行レポート
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