前回のオニヤンマネタで今シーズンは品切れかと思っていたけれども、禁漁が迫るある日突然の連絡が入った。 「木曜日休み?」こっちはパート労働者の身なので休みと言えばいつでも休み。 それよりアンタ仕事じゃろ? と、釣友のGaryさんに返すワケもない。 前回の釣行はふたりともフラストレーションが貯まる釣行で、今年のウラミは今年中にハラスという気持ちでいっぱいだったんだけど、アンタもそうだったか、以心伝心じゃな。 と高齢者コンビは仕事をほっぽらかして釣りに出かけることに相成ったわけだ。 ところが連絡してきたくせに目的地を明かさない。 連絡してきたのは集合場所と時間のみ。 集合時間の少し前に約束の駐車場に車を乗り入れると、ほぼ同時にGaryさんも到着、以心伝心じゃな。(笑)
車になって暫く走ったところで「サテ、ドコイク?」と意表を突く質問が飛んできた。 決めてないのかよォ〜。 あそこはどうだとか、こっちもいいかもとか話しあう、その結果・・・随分、かなり昔、たぶん20年以上前に行ったことがある水系に行ってみようということになった。

途中コンビニで仕入れたアサメシを食べるために立ち寄った道の駅は、すでに秋の装いが始まっていて、肌に感じる風も秋のそれで、ずいぶんと心地よい。 なぜか知らぬがふたりとも、今日の釣りは数えきれぬほどの渓魚からの反応とそれに見合った釣果が得られると確信してしまっている。 高齢者となった現在も何一つ学習していないことに気づかされるのは半日後なんだけど。
道中で少しづつ情報を仕入れ現場着。 入渓前には腰が痛いというGaryさんにロキソニンを振る舞う(笑)。 そして自分は筋肉疲労防止のための芍薬甘草湯エキス。 こういうものに頼らないといけなくなったお年頃だなぁと笑いつつ入渓。
Garyさんはシュパッとカッコイイキャストを決めている。 これで釣れないはずはない・・・というほど甘くはない。 次のシーンではザブザブと対岸に向かい引っかかったフライ回収。 点在する岩ごとに渓魚の反応があり、とても楽しい釣り上がりになるという確信はどこへやら、結果は素晴らしい渓相と澄み切った流れとはウラハラのものになりつつあった。
渓の中とは違って川岸は賑やかだ。 砂地にくっきり残っている二本の蹄はイノシシか。 岩に手をつこうとしたその先にはカジカガエルがオレの住み家を荒らすなとばかりにコチラを睨む。 皆さんのように渓の中も賑やかだといいんだけどなぁ。車に戻りニギリメシとカップラーメンで昼食を済ませると、いきなり襲ってくる睡魔。 その睡魔を増幅させる心地よい風。 こりゃ寝ちまうとそそくさと準備を始める。 なんといってもチョーカゼロなのだ。 ちょうど行き会った漁協の人に情報をもらう・・・が、今まで釣っていたこの場所が一番のオススメらしい。 来シーズンの下調査と称していくつか渓をみてみようと車を走らせるけど、第二のオススメの場所はガッチリとゲートが施錠されているし歩いて入渓するほどの元気はないし。 ってことで、温泉に・・・とはならない。高齢者はシツコイのだ。 一番のオススメの場所の更に上流に行こうとなった。
オッ、なかなかいいじゃん。 そこし増水気味で年寄りにはキツイけど抜群の渓相。 釣り上がっていくウチに今までとは違う反応の良さに気をよくする。 渓相なのか時合いなのかはさだかでないけど、適当な深みがあったり至るところにポイントがあったりする。 そうこうするウチに待ちに待った「ばしゃ」という渓魚が反転するあの快感。 ジャストのタイミングでフッキングしてランディング。 久々の一連の儀式にあたふたしたもののなんとかチョーカイチ。
こぶりだけど、綺麗なイワナ。 もうこうなったらサイズなどどうでもいい。 ネットに入ってくれさえすればね。 舐めて頬ずりしたくなるほど愛おしい。 その後も反応はあるもののミスったりしてチョーカイチは変わらず。 このポイントを後に脱渓。 すぐ上に林道というものやさしい。 来シーズンの釣行場所トップに躍り出たかも。帰路はまったりと温泉につかり疲れを癒す・・・ほど簡単に疲れはとれんのだよ、歳を取るとね。 まあ、今シーズンはこれで終了なのでオフの間に身体を鍛え直して、イヤ今更鍛えられないので、腰や飛騨を痛めないようにジッとして来季にそなえよう。