2020年 03月 24日
黄檗
今週末、釣行予定の渓流は高い地熱や温泉の流入により年間を通して高い水温の流れを保つエリアがある。 水銀柱がマイナスを示すような寒い日も、渓の中は春なのだ。
フタバコカゲロウ
体長6〜7mmの小さな蜉蝣は、水中で餌を待つ魚たちにとって豪華な食事なのだ。 蜉蝣が幼虫の姿でいる水中の岩から亜成虫になるため水面に浮上して羽化が始まる。 水面でまるで帆立舟のような姿で羽化をする蜉蝣はとても無防備で、魚たちに「食べてください」と言っているよにすら見える。 そんな時は警戒心の強い魚たちも我を忘れて蜉蝣を捕食することに夢中になる。 帆立舟と化した蜉蝣に似せた毛鉤を流れに浮かべると魚たちは何の疑いも抱くことなく毛鉤を咥えてくれる。
そんな場面を夢想しつつサイズや色、形を似せた毛鉤を巻くのがフライタイイングなわけだけれど、最近は寄る年波にあがらう事が困難になってきた。 老眼鏡や拡大鏡を駆使しても数本タイイングをした後はとてつもない疲労感に襲われる(笑)。 そんなある日、釣友のGaryさんから耳寄りな話。 目的とする渓流での実績抜群のフライが購入できるという。 即座に話に乗り待つこと数日、仕事をしている最中にメッセージ受信を知らせる「ピタゴラスイッチ」の効果音。 「車のワイパーに挟んでおいたよ」。 職場の駐車場に停めた車までデリバリーしてくれたようだ。

デリバリーされたフライ
手元に届いたフライは、想像した以上に小さい。 果たしてスムーズにアイにティペットを通せるのか?というのが最初に浮かんだ。 そしてキャストしたフライを見ることができるのか・・・というのも気になるところだ。 まずは自分のフライボックスの中でもメイフライ中心のボックスに移動してみた。

メイフライを模したもの
下から二段目に今回購入したフライを並べてみた。 その他にも上段寄りにCDCの目立つガガンボフライ。 コレも新参者だ。 中段付近は以前作ったフタバコフライなどが並ぶ。

こちらはスペント(成虫)パターン中心
こちらにも新参フライをちりばめてみた。 どれもこれも「釣れそうだ」というフライは・・・ない。 願うは魚たちが捕食に夢中になって多少の出来不出来を気にしない状態になる時合いに巡り会うことだけだ。 
そんな年間を通して水温が安定している流れにも季節はある。 この季節になると黄檗色(きはだいろ)の体節を持つ小さな蜉蝣が盛んに羽化を繰り返す時合いがやってくる。





コカゲロウを模したパターン
このあたりでなんとかならないかとココロ密かに思っているけれども、おそらくそれほど甘くないことは容易に想像がつく。 特に最下段のノーハックルサイドワインダーはできれば使いたくない。 この4コのフライを巻くためにどれだけの失敗を繰り返したことか。 自分で言うのもナンだが「イイ出来」なので使わずに飾っておきたい(笑) 実は、今回購入したフライを見て、いの一番に思ったのは「オレのほうがうまいな、タイイング」などという尊大な勘違いだ。なんと言ってももう根気が続かないので、数本巻くと疲れてしまうので、うまいもヘタもない。 巻きだして5本目くらいからコツをつかんできてバランスが良いフライを巻くことが出来るようになるのが常であるのだけれど、その調子の出る5本目まで行かないのも常なのだから。
by s_1046
| 2020-03-24 18:05
| フライタイイング
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