交信

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「調子はどう?」
無線機を通じて同行者の声が聞こえる。
「芳しくないねぇ~」
こう答えると、同行者の安堵した雰囲気が伝わってくるようだ。
たまには
「もう5匹釣れたよ」
「えっ、えっ、フライは何?」
なんていう交信が交わされることもある。
そんな時には、無線機が単なる情報交換の装置ではなく、ヤル気を増幅させるブースターの役割を担うことになる。

友人と釣行を始めてしばらくしたころ、川の中で連絡が取れないことに不満を感じたことが続いた。それからというもの釣行の時には、タックルボックスの中には無線機を放り込むようになった。
二人で交互に釣り上がる時なんかには必要はないのだが、お互いが見えるような広い川の両岸に分かれて釣る場合など、姿を見ることが出来ても、声は水の音にかき消されて相手に届かない事も多い。まして、狭い川に上下流に分かれて入渓する時など、その時の釣りの状況や脱渓を知らせる時などに使うことが多い。

しかし、本来の目的は「危険回避」と「救難」。
先日の道南釣行では、羆の出没を無線機で知らせることによって、可及的速やかに危険を回避できた。
以前、釣友3人で初めての川に入渓し、ひとりが知らぬ間に川の合流している部分で、本来とは違う流れに入り込み、脱渓のポイントを見失い、帰路をロストしてしまった。その時は、車載の無線機を利用して交信しながら林道を走りまわり、捜索したこともある。

私の愛用する無線機は超小型といって良い機種で、アンテナを含めてもベストのポケットに収納可能なので、釣りの邪魔になることもない。
電波の到達距離は周波数やロケーションにもよるが、超小型でありながら数kmから数10kmは交信可能。
もし本当に救難が必要な場合には、救難信号用の周波数というものが設定されているし、レピーターと呼ばれる中継装置を利用して、不特定多数の人に呼びかけることも可能で、自然の中に入り遊ぶためには、是非用意したいアイテムのひとつだ。

ただ、問題があることも事実で、自分が釣れていない状態で、同行者の「釣れたよ!」という声を受信すると、かなりアセル。
自分が釣れていない時には、呼びかけを無視しちゃおうかとも思う時もあるが、そうすると返信不能な状態に陥ったと思われて迷惑をかけるかな・・・と、ついつい返事をすると、嬉しそうな声でムカツク内容を受信せねばならない事が多い。
などと、書いてはみたものの、無線機を携帯するメリットは計り知れないものがあり、これからの釣行にも不可欠なアイテムで、タックルボックスの片隅に常備されることだろう。
広いココロで、相手の釣果を喜んであげれば、喜びも二倍・・・になるわけ・・・ねぇ〜よ。
やっぱりクヤシイ。

※文中の無線機および運用形態はアマチュア無線用の無線機、周波数帯を利用した場合のものです。運用には、無線従事者免許、アマチュア無線局免許が必要です。
by s_1046 | 2006-07-23 11:36 | アイテム&ツール
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