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感想

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昨夏の高原川支流、lefty_haruさんと釣行する機会を得て、はじめて籐巻のグリップを持つ竹竿を目の当たりにした。
「振ってみますか?」昼食後の里川のほとりで、そう言われた時には、すでにharuさんが右手に持つ、獲物をすくうためのランディングネットにダイビングしていたと言うと人聞きが悪いだろうか。
とにかく、昨年のシーズンが終了するとほぼ同時に、籐巻グリップのビルダーであるharuさんに連絡をとっている自分がいた。
しかし、フライフィッシングの世界でバンブーロッドと呼ばれる「竹竿」を自分のものにするというのは初めてのことで、自分の求めるアクションすらはっきりしていないので、感覚的なものをharuさんに伝え、ブランクの選定からおまかせした。そして細かな打ち合わせはメールや添付画像で進め、50通に及ぶやりとりの末、完成したロッドを手渡されたのは、吹雪の蒲田川。
その時は、とてもじゃないが勿体なくて使えない・・・と、デビューに尻込みをしてしまったが、その後何度か使ってみた「竹竿初心者」インプレッション。
まず第一印象は、至って小心者らしく「勿体なくて使えない」。
しかし、飾っておくのはもっと勿体ないので、チビリながら使うことにした。 
ラインをガイドに通していくと、ティップの径がかなり細いことに気づく。 あまりに繊細と言えば繊細な作りに「大丈夫かな・・・」と心配が先に立つ。この際の「大丈夫かな」は、キャスティングが出来るのかな・・・などという高等な心配ではなく、今までの自身のロッド扱いを思い起こしてしまい、扱いの「雑」さに折れてしまうのではないかと心配した訳。
あとはグリップのサイズ。ロッド全体を見た時、全体に占めるグリップのバランスがすごくいい。しかし、私は身長180cm以上あり、決して手だって小さくはない。その小さくない手が握るグリップにしては小さすぎやしないか、というのが気がかりだった。
実際に釣りに使ってみて、それらの「気がかり」は一気に解消してしまい、逆に「気にいり」にすらなってしまうのが笑える。
まず、繊細なティップ。これはコシのあるセミスゥエルドバットとも相関すると思うのだが、バックキャストからフォワードキャストへのタイミングが実に取りやすい。バックキャストで後方に伸びていくラインの重さが確実に伝わってくる。ともすればバックキャストでループが解放される前にフォワードキャストに移行しやすかった悪癖は少なくなったと同時に、それが原因でラインあるいはリーダーが干渉することも少なくなり、得意技のテイリングループが減ったと思う。また、それだけで、面白いようにフォワードキャストが伸びる。理論では理解し、頭で言い聞かせながらキャストしてなければならなかった部分、つまりライズを目の前にした時には、理論や理解が吹っ飛んでしまっていたタイミングをロッドが教えてくれると言うことが、これほど楽だとは思わなかった。
そして小さなグリップはロッド全体のコントロールがしやすいことにも気が付いた。なんと形容したら良いのか判らないが「遊びが少ない」という感じ。握力の調整で小さなメンディングができてしまうと言ってもいいくらい。大きめのグリップだと、握力を加えても「握りなおす」程度のものだったのが、その動作で小さなメンディングやシュートの際の小さなリーチが出来ることは大きなアドバンテージを得ることが出来たような気がする。
あとは、自分にとっての問題として、ラインの重さが伝わらないショートレンジのキャスティングの精度を上げたいと考えるのだが、なかなかピンスポットを狙うという訳にはいかないようで・・・。
それよりも、最近はこの美しいロッドと並んで映し出されるであろう魚の容姿を気にするようになってきてしまった。とにかく美しい魚が釣りたくてしょうがないのだ。
Commented by lefty_haru at 2006-06-18 01:51 x
チェコ戦見ながら書いてます。ヤン・コレルが居ないと前線でのポストが無くなり、ペナルティエリア付近でのつながりが、やはり悪いですね。改めてあのデッカイおっちゃんの存在の大きさが判ります。

もし、近距離しか狙わないようなところなら、最初から#4ラインを使うといいですよ。リーダーキャストなら、どのラインを使おうが関係ないですが、ラインが2~3ヤード出ると#4なら乗りが良くなりますよ。
次の写真が送られるのを待ってますよ~。
Commented by standy at 2006-06-18 12:18 x
確かにヤン・コラーの存在が再認識できましたね。でもこの試合は、ガーナの出来が良すぎたみたいな気がします。これで、E組は一番面白い組に躍り出ましたね。アメリカが思いのほか弱いのが気になりますが。

おっ! 今度は#4ですか・・・。
それより同じロッドスペックで、違うパターンのグリップが欲しいと感じる私は「ラタンマニア」?
Commented by sawakobo at 2006-06-18 14:23
本当に美しいグリップですね。工芸品だとも思えます。

ところで、トップの画像変わりましたね。
水が少なければ、ヤマメ爆釣の川だったのですが、水が太く膝が爆笑だったのを思い出しました。
Commented by standy at 2006-06-18 18:39 x
北の台地に広がる鬱蒼とした原生林。その中を流れる魚たちのパラダイス。汗びっしょりになって走りましたね。すし屋の駐車場で皆様の見守る中、着替えをしたのも懐かしい思い出です。
Commented by lefty_haru at 2006-06-18 19:21 x
いえいえstandyさん。
今持ってる#3の竿で近距離なら#4を使うといいですよ。という意味です。
私も7'00"のstandyさんと同じ竿を使う時、普段は#3で、風が強い時なんかは#4使ってますから。
Commented by kou at 2006-06-18 21:27 x
こんばんは!
haruさんの巻くロッドは本当に美しく、魚を選ぶ竿なんですよね・・・
私も色々な竿を使用しますが、haruさんのロッドを使う時はそれに見合う魚がいそうな流れでしか使わないようにしています。実際中々ロッドにつり合う魚が釣れないのが現実ですよね~!
Commented by standy at 2006-06-18 23:58 x
なるほどね、風が強いときも良さそうですし、ショートレンジならラインの重さを利用したティップアクションでリーダーをターンさせることができそうな気になってきました。いちど#4使ってみます。
Commented by standy at 2006-06-19 00:09 x
kouさん、こんばんは。
もちろん、どんな魚でも釣れれば嬉しいのですが、自宅に帰ってから写真に収めた魚を見るとなんか見劣りしちゃってるんですよ。そうすると、もっときれいな魚が・・・ってなっちゃうんですよ。
当分は"made by haru"のロッドがメインですから、美しい魚が釣れるように頑張ります。
Commented by kimama028 at 2006-06-21 00:50
おぉ~!美しいグリップとロッドの話じゃあ~りませんか!
私も近々haru さんグリップの仲間になりますので宜しくお願いします。
そうなんですよね、美しいバンブーロッドを手にするとそれに見合うお魚ちゃんを求めるようになるのですよね
私もそんな思いを持ちながら美しいアマゴ&ヤマメを求めているのですが未だに釣れません(涙)
私も頑張ろう。
Commented by standy at 2006-06-21 22:48 x
kimamaさん、グリップが仕上がって、お手元に届くともっとよく分かりますよ。
釣りに出かけて魚を釣って、写真を撮って帰宅するでしょ、パソコンで画像を見ると「ガ〜ン」とショックを受けます。
もっと綺麗な魚のハズなのに・・・ってね。
ロッドやネットが目立ちすぎで、貧弱な魚は脇役になってしまいます。
サイズはそこそこでも、均整の取れたスタイルと見事なヒレは欲しいものです。
Commented at 2006-07-04 07:56 x
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by s_1046 | 2006-06-18 00:34 | ロッド&リール | Comments(11)