2016年 04月 11日
忖度
午前4時前、iPhoneのアラームの「コオロギ」の音が耳元で鳴り響く。
横のドッグケージで寝ている犬も目を覚ましたようだが、まだ起きなくてもいいと言うと素直に頭を下げる。
階下に降りて半覚醒のままドリップコーヒーをサーバーに落とし、半分をポットに入れてから残りの半分をチビチビ飲みながら着替えをする。
4時を過ぎてしまった・・・。
さて、今シーズンの初釣行の始まりだ。
待ち合わせ場所の公園の駐車場には誰も来ていない。
身体を解すためと、数日前に孫を抱きかかえて痛めた腰の状態を確認するため近くを散歩する。確かに痛みはあるが、ジジイなのでしょうがないと諦めることができる範囲内だ。なんとか今日一日は同行者に迷惑をかけず釣行ができそうだと思う。
そうこうしているウチに、沢好坊くんとgaryさんが相次いで到着。荷物をgaryさんの車に移し替えて出発したのは約束の集合時間の午前5時より数分早い。
現地に着くまでに眺める川の様子は、やや増水。3日前に降った雨の影響で仕方ないと覚悟を決め、トンネルの手前の駐車場でウェーダーに足を入れ、フィッシングベストを身につける。
川の流れを見ながら護岸された堤防を歩き、スロープを下り川岸へ。
遠まきに眺める流れと違い、岸に立つとさらに流れの強さが迫ってくる。
それでもティペットにフライを結び、ドレッシングを施した後、水温を測ってみる。
な、7℃かよ!
思ったとおりの哀しい数値を表示してくる水温計に怒りさえ覚える(笑)
それでも、雪代の入ったガンガン流れにフロータントてんこ盛りのフライを浮かべてお茶を濁すが、濁っているのはお茶ではなくて、目の前の流れなので為す術なし。
対岸の流れを見ると、少しばかり流れの緩い場所がそこここにあるように見えるが、雪代の入ったガンガン流れを渡るという自殺行為はジジイには酷というもの。たとえ渡ったとしても、いままで自分たちがいた対岸の流れが魅力的に見えるのは判っている。
お茶を濁しながら上流に向かって足掻くうちに、いつしかティペットの先端のフライがニンフに替わっている(笑)。
堰堤の下を水しぶきを浴びながら探っても当然反応はない。そのかわりと言ってはなんだが、景色はとても素晴らしい。
完全に観光日和
そして観光客と化し、記念写真
とりあえず車に戻ろうと岸に上がり歩いていると「ちびっこ魚つりば」の立て看板。
黒黄のロープで仕切られた中にある濁った池には、居残りのお魚がいるんだろうなぁ〜と話しあいながら先に進むと、オーバーフローさせた池の水を流す水路と貯水升、そしてラインシステムの先端にはビーズヘッドニンフ。魅せられるようにフックキーパーからニンフを外しラインを繰り出す。空を舞うビーズヘッドの煌めき。
「ポチャン」という音に続きマーカーが水面に浮かんだ瞬間、すごい勢いでマーカーが引きずり込まれる。正直いって何が起こったのが判らない。しかしそこは恐ろしいもので、手が勝手に動き、合わせる動作をしてしまう。
水中できらめく銀色の魚体を見て我に返り、次の瞬間思ったのは「早く取り込もう!」。今年還暦を迎えるようなジジイがこんな所で魚を釣り上げるところを見られちゃイカン・・・と。
28cmニジマスはとても美しかった
ネットインするまでは、すぐにリリースする予定だったオサカナは、とても綺麗なニジマス。魔が差したようにニジマスの入ったネットを手に土手を駆け下り、「フツーの流れ」の場所で記念撮影(笑)
もう完全に魚体を見ることはできないと思っていた矢先のヒレピンニジマスに我を失い逆上し、言葉を濁しつつもFacebookにアップロード!
多分訳がわかっていないであろう釣友のkimama028さんが心優しいresを返してくれ喜んでいる直後、同行のgaryさんが、私が升の横で鱒を眺めて喜んでいる写真付きの悪魔のような書き込み。
ナサケナイ釣り人の心中を忖度し、良かったね〜くらいで済ませてよ〜(笑)
横のドッグケージで寝ている犬も目を覚ましたようだが、まだ起きなくてもいいと言うと素直に頭を下げる。
階下に降りて半覚醒のままドリップコーヒーをサーバーに落とし、半分をポットに入れてから残りの半分をチビチビ飲みながら着替えをする。
4時を過ぎてしまった・・・。
さて、今シーズンの初釣行の始まりだ。
待ち合わせ場所の公園の駐車場には誰も来ていない。
身体を解すためと、数日前に孫を抱きかかえて痛めた腰の状態を確認するため近くを散歩する。確かに痛みはあるが、ジジイなのでしょうがないと諦めることができる範囲内だ。なんとか今日一日は同行者に迷惑をかけず釣行ができそうだと思う。
そうこうしているウチに、沢好坊くんとgaryさんが相次いで到着。荷物をgaryさんの車に移し替えて出発したのは約束の集合時間の午前5時より数分早い。
現地に着くまでに眺める川の様子は、やや増水。3日前に降った雨の影響で仕方ないと覚悟を決め、トンネルの手前の駐車場でウェーダーに足を入れ、フィッシングベストを身につける。
川の流れを見ながら護岸された堤防を歩き、スロープを下り川岸へ。
遠まきに眺める流れと違い、岸に立つとさらに流れの強さが迫ってくる。
それでもティペットにフライを結び、ドレッシングを施した後、水温を測ってみる。
思ったとおりの哀しい数値を表示してくる水温計に怒りさえ覚える(笑)
それでも、雪代の入ったガンガン流れにフロータントてんこ盛りのフライを浮かべてお茶を濁すが、濁っているのはお茶ではなくて、目の前の流れなので為す術なし。
対岸の流れを見ると、少しばかり流れの緩い場所がそこここにあるように見えるが、雪代の入ったガンガン流れを渡るという自殺行為はジジイには酷というもの。たとえ渡ったとしても、いままで自分たちがいた対岸の流れが魅力的に見えるのは判っている。
お茶を濁しながら上流に向かって足掻くうちに、いつしかティペットの先端のフライがニンフに替わっている(笑)。
堰堤の下を水しぶきを浴びながら探っても当然反応はない。そのかわりと言ってはなんだが、景色はとても素晴らしい。
とりあえず車に戻ろうと岸に上がり歩いていると「ちびっこ魚つりば」の立て看板。
黒黄のロープで仕切られた中にある濁った池には、居残りのお魚がいるんだろうなぁ〜と話しあいながら先に進むと、オーバーフローさせた池の水を流す水路と貯水升、そしてラインシステムの先端にはビーズヘッドニンフ。魅せられるようにフックキーパーからニンフを外しラインを繰り出す。空を舞うビーズヘッドの煌めき。
「ポチャン」という音に続きマーカーが水面に浮かんだ瞬間、すごい勢いでマーカーが引きずり込まれる。正直いって何が起こったのが判らない。しかしそこは恐ろしいもので、手が勝手に動き、合わせる動作をしてしまう。
水中できらめく銀色の魚体を見て我に返り、次の瞬間思ったのは「早く取り込もう!」。今年還暦を迎えるようなジジイがこんな所で魚を釣り上げるところを見られちゃイカン・・・と。
ネットインするまでは、すぐにリリースする予定だったオサカナは、とても綺麗なニジマス。魔が差したようにニジマスの入ったネットを手に土手を駆け下り、「フツーの流れ」の場所で記念撮影(笑)
もう完全に魚体を見ることはできないと思っていた矢先のヒレピンニジマスに我を失い逆上し、言葉を濁しつつもFacebookにアップロード!
多分訳がわかっていないであろう釣友のkimama028さんが心優しいresを返してくれ喜んでいる直後、同行のgaryさんが、私が升の横で鱒を眺めて喜んでいる写真付きの悪魔のような書き込み。
ナサケナイ釣り人の心中を忖度し、良かったね〜くらいで済ませてよ〜(笑)
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gary
at 2016-04-11 20:32
x
魚はさておき、相変わらずのドタバタ釣行で楽しめました。
私の天使の囁きは、釣れなかったジジイのひがみなのだ(笑)
私の天使の囁きは、釣れなかったジジイのひがみなのだ(笑)
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kanosa
at 2016-04-11 21:22
x
虹鱒美味しいですよね~
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s_1046 at 2016-04-12 06:02
garyさんの場合は釣れなかったんじゃなくて、釣らなかったんですよね。オトナの分別ってやつです。釣れなかったというのは沢好坊くんのことを言いますwww。
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s_1046 at 2016-04-12 06:04
kanasさん、ご存じのように、私たちの場合は虹鱒って食べる対象ではないんですよ。個人的には海の魚の方が美味しいと思いますけど(笑)
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naru-kato at 2016-04-12 07:17
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s_1046 at 2016-04-12 08:37
naruさん、コメントありがとう。
今年は雪が超少ないので、まとまった雪代は出にくいかもしれないんですけど、木曜に降った雨が効きましたね。ブログには書いてませんが、平湯川からの流れ込みは雪代プラス泥でカフェオレになっていて、下流部も厳しい状況でした。
沢好坊君とgaryさんの区別はついたのでしょうか?garyさんには小屋松の2016ユニでも着てもらった方がわかるかも(笑)
今年は雪が超少ないので、まとまった雪代は出にくいかもしれないんですけど、木曜に降った雨が効きましたね。ブログには書いてませんが、平湯川からの流れ込みは雪代プラス泥でカフェオレになっていて、下流部も厳しい状況でした。
沢好坊君とgaryさんの区別はついたのでしょうか?garyさんには小屋松の2016ユニでも着てもらった方がわかるかも(笑)
by s_1046
| 2016-04-11 20:03
| 釣行レポート
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Comments(6)