始末

梅の花がモノトーンだった周辺景色に色彩をもたらし、一雨毎に春を感じさせる季節になってきた。周囲からは解禁の朗報が聞こえだし「むむむ、そろそろ動き出さねば・・・」とココロがザワつきだす季節。
昨年はザワつきを見事にスルーして、動き出さねば・・・というココロが行動に表れたのが、そろそろ高原ではトウモロコシの収穫が始まろうかという時期で、フライフィッシングにおける絶好のシーズンを逃した形になってしまった。
その反省を踏まえながらも、北風の中川面に突き刺さる杭になるという年寄りに似つかわしくない行動はとりあえず避けつつ、1か月も前に釣行の予定をたて、入念に準備することにした。

まずは、タイイング。
解禁の朗報を声高らかに、それも随分以前に叫んだ釣友のレポートによれば目的の渓では、シロハラコカゲロウのスペントパターンじゃないとダメ・・・という貴重な情報。フックサイズで言えば#16、#18でカラーはオリーブもしくはブラウン。
スペントのパターンなら去年、ブログの記事で言うと夢想で書き、実際に巻いたハズ。
ウイングにはエアベールウェブというシンセティックマテリアルを使い、カゲロウの翅端の造作をつけまつげ用のグルーで仕上げたあれだ。
実際に使ってみるとウォータプルーフを謳うだけあって濡れたくらいではグルーの威力は落ちず、翅の形を保ってくれたが、アルコールなどの溶剤を含むある種のフロータントを使うと見事にグルーは落ちてしまう。ましてフライの乾燥に脱水効果のあるIPA(イソプロピルアルコール)を使う私としては、つけまつげグルー仕様のスペントはー使えねぇヤツに成り果ててしまった訳だ。
まず、使えねぇヤツを使いもんになるように改良に取りかかることからはじめてみようと思った。
以前の記事にも書いたように翅端の始末を接着ではなく溶着するのだ。
ゴソゴソとフライタイイング用の道具箱をかき回して、以前購入して以来お蔵入りとなっていたアイテムを探り出す。

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掘り出してきたグッズ・・・Burkley三二ホットワイヤーラインカッター



これは、もともとハサミだとほつれがおきるブレイドラインやファイヤーラインなどのカットに使うもので、今回のシンセティックマテリアルの処理に使おうと思って購入したものの出番がなかったシロモノ。

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構造は簡単でスイッチを前方にスライドさせると熱せられた「U字型」のワイヤーが出てくる



そして、タイイングをウィップフィニッシュまで済ませ、ウイングの成形だけにしたフライのウイング断端の処理だけにしておく。

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異様にウイングがデカイ(笑)



いろいろ試した結果、いきなり溶着>成形と進むのではなく、例のグルーである程度成形しておいてから溶着処理に進むとコトがスムーズにいくと判ってきた。

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溶着作業中のスペントウイング



作業が慣れてきた頃には眼精疲労の極致となりクタクタで、タイイングバイスの根元には焼きすぎてウイングが短くなったフライがどっさり(笑)。
あまけに飽きてきたので違うパターンを巻くことにしたのだけど、スペントの呪縛からは逃れられない。

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こっちはウイングさえ用意してあればなんとかなる



by s_1046 | 2015-03-22 19:16 | フライタイイング
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