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悲鳴

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今シーズンの初釣行、快晴の青空の下、心地よくロッドを振り、いい型のアマゴをいくつか釣り上げていると、渓に響き渡る悲鳴。


明らかに若い女性の叫び声だ。上流方向から聞こえるが、その方向は右に大きく蛇行していて声の主の確認は出来ない。全力で遡上してみると、左岸にある砂の堆積した場所でフライロッドを持った若い女性が立ちすくんでいるのがわかる。
近くによって「どうしました?」と聞く私の私の足下にはとぐろを巻いた蛇が・・・。

その後は、初めての単独釣行だという彼女と一緒に釣りを楽しみ、次回の釣行の約束を・・・「悲鳴」というタイトルのメデタイ話・・・ではない、残念なことに。

「悲鳴」は、身体のなまった、事実上はジイサンであるオッサンがシーズン初釣行で、身体の節々が痛くなり悲鳴を上げた、さらに釣果ゼロ、いわゆるボーズという読むに耐えない話なので、ブラウザの「戻る」ボタンをクリックしたほうがいい。


さて、ここからがホントの釣行記。女性が少しだけ登場しますがおそらく80代(笑)。

高気圧と低気圧が目まぐるしく入れ替わるこの季節は、雨の日が続いたかと思うと気温が夏日を示し、その翌日には再び風の強い雨交じりの日に急変したりと忙しい。

この日も釣友の三岳クンが私の休みに合わせる形で休日が取れたことを報せてくれたのが、およそひと月前。釣行予定日を楽しみにしながらボツボツと準備を始める日々。そして釣行当日は幸いにも晴れから曇りの予報。とはいうものの、山間の気温はまだ低く、春が訪れたとは言いがたいので、上流部はまだ時期尚早と考え、目的地をいつもの川の下流部分に決め、現地に到着した。

暖かな日差しを受ける岸沿いの畑では老婆が腰をタタキながら畑仕事をしている。準備を整え、老婆と時候の挨拶を交わし、現地で漁協支部長を務めるH氏のお宅の前を通ると、幸いにもH氏は川の様子を眺めるために外にいた。すわ、情報収集とばかりに色々聞こうとした私の機先を制するように「フライはまだ無理」。自信を持って決然と言い放つ。少しだけ肩を落としつつも銀色の魚体を手にする妄想を抱き、入渓。

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渓に立つ三岳クンは、以前とは比べものにならない姿形で、ムムム・・・とうなるほどサマになっている。私のあげたウェーディングシューズに、同様のランディングネット、またまた同様のフライベスト(笑)。それだけじゃなく、以前は前後でパチンパチンと音を立てていたキャストも、美しいナローループを描いている。たいしたもんだ。

私の方といえば、ベストを着た直後から背骨がきしむ。軽量化を図るために事前に吟味して必要最小限に留めたはずなのに、ベストが重い。渓の中を歩いているウチに腰が痛み出した。さらに古傷の膝、以前骨折した右足と伝染するように痛みが広がる。明らかに老化と運動不足が原因で、帰ったらサプリを飲婿とを考え、このエントリーのタイトルを「皇潤」にでもしよう本気で思った。

たいして高度差のある渓でもなく、ゆっくりと釣り上がる三岳クンに合わせてのペースだったので、ガシガシと距離を稼ぐ釣りでもないのにこの体たらくだ。ナサケナイやら悔しいやら。

それでもまだ魚が釣れれば気が晴れるが、支部長のH氏の言い放った一言は間違ってはいなかった。しかし、二度だけアマゴとわかるアタックがあり、ロッドにわずかな手応えを得たがそれまで。その二度のチャンスのうち片方だけでもものにしていれば「快釣」とかいう、全然違う釣行記になっていたのにと空目。

空を見上げれば雲ひとつない青空であるものの、予報は下り坂。その証左にだんだんと風が強くなる。特に渓を抜ける風はときに岩に立つ人間をふらつかせる程になってきた。キャストもままならず、狙ったところにフライを置くことが困難な状態で、ドライフライの先にニンフを結ぶトレーラーシステムで流芯を流してみたりするが功を奏さず。もちろん、身体各部からの悲鳴は止むことはない。正直言ってギブアップ状態だ。見上げると快晴だった空も雲で覆われ、ハッキリ見えていたアルプスも視認できない。
ロッドオフ。

帰宅するなり今度は筋肉が悲鳴を上げ、未だかつて攣ったことのない前頸骨筋といわれる向こうずね外側の筋肉が固まった。一夜明けてそれらの悲鳴は消えさり、鈍い筋肉疲労が残るだけで、もう二度と行くものかとは思わないけど、何らかの対策は必要だなと痛切に感じる。年齢が一回り以上若い三岳クンに尋ねると、ロッドを振りすぎて上腕の筋肉痛だけと・・・シンジラレナイ。ウラヤマシイ。
by s_1046 | 2012-04-26 20:04 | 釣行レポート
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