荒天

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私と沢好坊クン、ふたりが組んで釣行を企図すれば荒天が約束されたようなもの。
そんじょそこらの「雨乞いの儀式」よりナンボか降水確率が高いのはすでに実証された事実として、私たちのまわりの釣り仲間の中では市民権を得ているほどだ。
青空の広がる初夏の北海道、川面を流れる湿り気のない涼風にキャストを繰り返すと、怪物のような尾びれを持つトラウトがひったくるようにフライにアタック。次から次へと釣れるトラウト達は見事な姿態を持つネイティブばかりだ・・・、なんて夢をひっさげ北上した道南遠征では、豪雨と濁流のダブルパンチ。 その前年の北海道遠征は千歳空港に到着するなり雨模様で3日間きっちり濡れネズミになりながら帰りがけの千歳空港に向かう車中では約束されたように太陽が顔を見せる。おかげさまで北海道の見事な姿態のトラウトにはめぐり逢えなかったが、広大な平野に沈む夕陽は堪能することができた。
そんなふたりが、懲りもせずに初春の蒲田川釣行を企図してしまった。 今回の同行者はlefty_haruさん。 事前に「嵐を呼ぶ男」達の伝説は説明しておいたが、想像以上であったことは難くない。 東海北陸道の郡上あたりで降り出した雪は、やむ気配を見せず、高山市内に入ると一面銀世界。 平湯峠ごえが心配されるほどの積雪ではあるが、沢好坊クンのFord Explorer Eddie Bauer Version はガシガシ進む。 2日前にはドライな路面で簡単アクセスという情報だったが、そんな気配は全くなく、到着したものの着替えの場所を探すことすらままならない。 吹雪を避けるためにバス停で着替えを済ませ、川に向かう。
川は解禁時に解放されていた水門が閉ざされたにもかかわらず増水しており、比較的水温が上昇している割に虫のハッチは見られない。
例年ならおびただしい数の虫の死骸が雪面に見られるのだが、河原の雪はあくまでも白い。 それにも増して我々を悩ませてくれたのは暴風ともいえる横殴りの風。風が雪面を走るたびに雪煙が舞い立ち、顔面を直撃する冷気は痛みを感じさせる。
午前中は上流部を釣り上がり宝山荘で脱渓。 この状況にもかかわらずharuさんは魚の姿をカメラに収めていた、なんというか・・・さすがである。
午後からはメガネ堰堤付近、アルプス広場付近を釣るが、上流部よりはるかに風が凶暴になっている。 いつもならラインを出したまま遡行するときは軽くキャストを繰り返しながら歩いたりするのだが、ロッドをたてていればラインは凧揚げの糸のごとく中空を舞うと説明すれば理解していただけるだろうか。
そんな中、沢好坊クンがかがんで何かをしている・・・と思ったら、なんとデジカメを取り出しているぢゃないか。 偏光グラスの下の目は見えないが、頬がゆるんでいる。 
しかしそのまま時は流れ、身も心も疲れ果てたところでロッドオフ。
状況が悪かったとはいえ、悔いが残る釣行で、再度の挑戦を心に誓う。 そして蒲田らしい蒲田を見るためにも近いうちに、この川の流れに身を置きたいと思う。

釣行時、多大なる情報を与えてくれたlefty_haruさん、そして往復の運転を担当してくれ、目の前でヤマメを釣り上げ私を悔しがらせた沢好坊くんに深謝。
by s_1046 | 2006-03-30 23:48 | 釣行レポート
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