![]() 新しい年を迎え、ここしばらくのフライフィッシングに対する意欲の低下を覆す年にしたいと思う元旦・・・。 何を起爆剤とするか思案中。昨年の最終釣行で破れたウェーダーの尻も未補修だし、タイイングも部屋が寒すぎて気が進まない。やっぱり簡単なのはネットショップのボタンを「ポチッ」として何かを買うこと。それをトリガーとしようかな。 私の仕事のひとつに、人の胃袋の中をのぞき見る・・・という、書くと変態趣味のような感じになってしまう「胃の検査」というものがある。人の胃袋の形や内部の状態は、百人いれば百通りといってよいほどのパターンがある。同じ人でも粘液の状態や筋肉の緊張度によって、そのときそのときの顔を持つ。その胃袋の中に硫酸バリウムと発泡剤といわれる炭酸ガス製剤をバランスよく混入し胃壁の状態を映し出すのが、俗に言う、胃のバリウム検査である。 この検査はとても奥の深いもので、ただ写すだけならとても簡単な手技だけで可能なのだが、上手に写すということになると、何百例もの経験が必要とされる。 さらに病変を的確に描出しようとすれば千例を超える経験が必要かもしれない。 具体的な手技を書き出すときりがないが、如何にバリウムを薄く胃壁に伸展させ、かつ障害陰影となる十二指腸に流出しないようにするかがひとつのコツとも言える。そのために、被験者の体位を変換したり、天板を起倒させたりしながら手前のモニタに映し出される胃の内部画像を確認していく。この時、私の目の焦点はモニタと被験者の両方に合っているといってもよいくらい同時に観察することができる。被験者の微妙な体の動きを見ながら、モニタの中に映し出されている胃内部をバリウムが流れるさまを目の縁に確認する。そして絶妙のタイミングで撮影をするのだ。 文字にすればかなりまどろっこしいが、その行為を特に難しいと感じることなく何千例と経験してきた。 なぜ私が、このフライフィッシングに特化したブログに、このような釣り人には興味もないであろう胃の検査のことを書き連ねたかと言えば、フライフィッシングにも似た状況が発生するからだ。 そう、メンディングだ。 いく筋かの流れをまたいでフライをキャストした場合、いや、一筋の流れであってもその向こうにフライを定位させたかったり、自然な流れ方を演出させたかったりした場合に必要なあのメンディングである。 メンディングはフライの位置とラインの位置を同時に確認しながら行わないと失敗するときが多いようだ。 フライを目視しながら、ラインの位置を確認することはそれほど困難とは思わないが、メンディングの大きさや方向などを決定するためにフライから目を離し流れを確認した直後に、再びフライに目をやると「あるはずのフライがない!」なんてことはザラだ。 フライの絶対的なサイズが小さいと言うことも原因かもしれないが、あるはずの場所にフライが残っていないと言うことは、メンディングがうまくできていない決定的な証拠。 多分、達人などと言われる人たちは、何千回、何万回と言う経験を積み、心眼でフライの位置を推測する、なんてことを容易にこなすのだろうなどと考えながら「はて?オレはあと何回フライを流せば心眼の域に達するのだろう」と気の遠くなる先をみつめた。 < 前のページ次のページ >
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