フライタイイング

空疎

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今シーズンの釣りが終わってから、いくつかのフライボックスを空にした。
一部のフライを除き、持っていたフライはフライボックスからダストボックスに移したわけだ。
少しばかり心残りであるせいか、いまだ「ゴミ箱を空にする」をクリックしてないが、おそらく近日中に家人によって容赦なく捨てられるであろう。
空にしたフライボックスの中には、シーズン中に頻繁に使うパターンが200本以上は入っていたと思うが、とりあえずここいらでリセットしたかったのだ。
これで手持ちのフライは、ミッジを中心にした「金輪際巻きたくないパターン」が数10本と、遊びで巻いた「フライとも言えぬフライ」が数10本のみ。

釣りに出かけて、フライボックスをのぞく度、その空疎さに我ながら情けない思いを繰り返していたのが事の発端と言えるかも知れない。
流れに向かい、目の前でライズを繰り返す魚が居る。 
周囲を見渡すと、わずかながらハッチが起こっているようだ。
川面を不安定な姿勢で流たり、そこからフッと中空に姿を消す亜成虫が確認できる。
その虫にマッチしたフライをボックスの中から探すのだが、ある程度のフライの数が揃っていれば、大きさや色からフライをチョイスすることはそれほど難しいことではない。
だが、それはただ単に大きさと色、浮き方などが似ているだけということで、「これなら釣れるだろう」と自信めいたものをもてるほどのフライではないことが多い。
例えば、#14サイズのブラウンパラシュートパターンが欲しいとする。
フライボックスには、確かにそれに適応するフライは存在している・・・が、何年か前に巻いたとてもバランスの悪そうな、妙にハックルが雑に巻いてあるフライだったりする。
そうなると「これなら」というフライ選択基準を「これしか」というレベルまで落とさなければならない。
確かに、そんなフライでも釣れる時は釣れるし、「これなら」という「勝負フライ」でも釣れない時のほうが多かったりする。
「それで釣れればいいじゃん・・・」と割り切れれば全然構わないのだが、ワタシの性格はどうやらそうではないみたい。
「勝負フライ」で釣れなければ、それはそれでしょうがないけど、「これしか」というフライで釣れてもそれほど嬉しくない・・・というか、達成感がない。
「これだ!」というフライで、「これだ!」というキャストをして、「これだ!」という魚を釣りたい。
だから、不満なフライで魚が釣れても、放流ソウロウのゾーキンマスや誰かが釣って傷ついた魚を釣り上げた時のような気分になる。
「じゃあ、そんなフライ使わなければイイじゃない」と言うことになるのだけれど、現状ではそんなフライがボックスの中で我が物顔をしているので、使わないと釣りが出来ない。
そんなジレンマの中、釣行前にわずかばかりのフライを巻き出かければ、使うのは巻いたばかりのフライで、結局残るのはいつも決まった「これしか」フライと言うことになる。

一念発起し、オフにはフライを巻こうと決心し、フライフックを入手することにした。
入手先は、今までも何度かお世話になっている「土肥富」。
とりあえずカタログからドライフライ用のフックを選び500本ほど注文した。
この「土肥富」は、カタログを見ても分かるように、制作するフックの種類は半端ではない。
と言ってもフライ用と銘打たれているものは、わずかであるが、とりあえずポピュラーなパターンを巻くフックは揃っている。
それ以外にも、某社のナントカという型番のフックに酷似しているフックがあったり、フライに流用できるんじゃないか・・・というフックもあったりして、ネットでカタログをみるだけでも結構楽しい。
「土肥富」のフックを選ぶ基準は「価格」。
100本単位の販売がほとんどであるが、フライフックの場合600円以下/100本という価格設定が嬉しい。
とりあえずは、今回注文したフックを消費することで、シーズンオフを過ごしてみたい。
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Commented by Hi at 2006-10-12 20:32 x
standyさん、こんばんは。
ずいぶん思い切りましたね〜。
僕も時々Boxを眺めてはリセットしたくなりますが、いかんせん貧乏性なもので、なかなか捨てられませんね。
「いつかは役に立つだろう。」と思いつつ、結局はタンスの肥やし状態になってます。(笑)
土肥富フックは僕も気になってカタログまで取り寄せたのですが、結局買ってません。やっぱり100本単位に恐れをなしてしまいまして・・・。
価格は文句なしに良心的ですよね。って言うか、フライメーカーのフックってなんであんなに高いの?
ま〜、フライ用品全般に言えることなんですけどね。
Commented by s_1046 at 2006-10-13 06:43
Hiさん、おはようございます。
一念発起ってやつですかね。 なんて言うとカッコイイんですが、釣行のたびフライボックスを開くのがホトホトいやになってきたので思い切りました。
土肥富フックは使った感じでは、フライメーカー製のものと比べても劣るといったことも無く、最近ではフック購入は100本単位です(笑)。
Commented by Tamakura at 2006-10-13 11:26 x
standyさん こんにちは^^
私もこのオフは久しぶりに毛鉤巻きに精を出そうと考えてます。
といっても、手持ちの毛鉤が底をついたので半ば強制的なんですけどね。^^;

毛鉤を巻くにあたり、とりあえず老眼鏡を発注しました。
これさえ掛ければスーパー少年 ジョー90(古ッ!)並にどんな毛鉤でも巻けそうな気がしてます。

あとはやる気だけかな・・・(笑)
Commented by s_1046 at 2006-10-13 22:18
Tamakuraさん、こんばんは。
ココだけの話ですが、ワタシもタイイングの時は、ローガン鏡使う時もあります。 ローガン鏡はフライと目の距離が一定じゃないとピントが合わないので使い慣れないとなりませんが、ピントがあった時の鮮明なフライはオドロキに値します。
ピントが合えばやる気マンマンになりますよ。
Commented by amago_fish at 2006-10-13 23:28 x
思いっきりの良さに感服です。小心者の私には真似できそうにありませんが
確かに実際に使うフライは、なんでか最近巻いたものばかりに手が伸びるのが事実ですね。
タイイイング初心者の頃に巻いたブッ細工なフライはいつまでたってもBOXに残っています。
私だけかと思っていましたが、みんな一緒だったのか~。
私も荒療治してみようかなー??
モチベーションUPになる様、タイイイングのブログ、いっぱいUPして下さいね。
期待してます。
Commented by s_1046 at 2006-10-14 19:35
amago_fishさん、コメントありがとうございます。
しかし、「ゲゲ〜ッ!」でございます。
そんなプレッシャー与えないで下さいよぉ。
第一、タイイングするのは基本色のパラシュートやカディスですから、ブログでお見せできるようなシロモノではございませんよ。
「万が一」気が向いたら写真くらい撮るかも知れませんが「万が一」ですからね。
「万が一」とは、文字通りに受け取って下さいね。
1万本巻いて、その中の1本ですよ(笑)
by s_1046 | 2006-10-12 19:31 | フライタイイング | Comments(6)

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by s_1046
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