釣行レポート

山藤

「山に藤の花が咲く頃に来なかんテ」今年は二度言われた。花川さんという木曽川漁協の上松支部支部長さんは、決まってそう言い、まだ速いと教えてくれるが、2時間あまりをかけた道のりを思うと「そうですか・・・」と帰る訳も無く、それでいて肩を落として帰るときには「言われたとおりだ・・・」と藤の花を待ち望むことになることを繰り返していた。
平野部で満開の藤の花を眺めてからほぼ一月、時期到来と何度目かの木曽川釣行となった。実は満開の藤を眺めて居ても立っても居られず北に向かって出かけた。結果はブログの釣行記にも記さなかったフライングであったことでお察し願いたい。

この歳になると、休日の朝に惰眠をむさぼるなどというウラヤマシイ贅沢ができなくなってくる。決まった時間になると目が覚めてしまうのだ。かといって早起きをするとヒルメシを喰ったあと目を開けていられないくらいの睡魔が襲ってくるので、できれば朝日が昇る前に起きるなどという「無謀」は避けたい。その他にも家庭の事情・・・といってもワンコの餌をやって散歩に連れ出すという日課なのだけれど、それが重なって、結局はいつも出勤するときの活動する時間帯に沿って行動することになった。
クルマに乗って高速道路に乗り入れてもまだ行き先は決めていなかった。いつもの渓は午前中、陽を背に釣りができて流れに乗るフライを視認しやすいが、午後になると逆光になってドライフライの釣りがしにくくなるから、午前中に勝負をしたい渓なのだが、この時間に出発すると勝負の時間が限られるなぁ〜とか、高原まで行くと土曜日と言うこともあって釣り人がおおいだろうなぁ〜などと考えながら結局はいつもの渓へ。

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期待を裏切らず山は至るところに藤の花を咲かせていた



空は雲ひとつない快晴で、午後から曇りという予報が信じられない。当然川面にも強烈な陽が注ぎ、シビアな釣りが想像できたので、前回仕入れた放流場所情報を基に、流れが日陰を作るエリアが広い場所を選んで入渓した。
一投目から・・・というより、一投目の準備をするため流れにフライを浮かせ手元のラインをリールから繰り出していると早速フライにアタックあり。意外な展開にロッドを立てるタイミングを失い、渓魚を手にすることはできなかったが期待は膨らむ。しかし心の片隅には「今の魚を手にできなかったことをスゴク後悔するのでは?」という不安があったことも確かだ。
釣り上がりを始めるウチに不安が杞憂であったコトは明らかになってきた。渓は豹変を遂げていた。目の前を虫が飛び交い、山肌には藤の花を始めコブシや栃も花を咲かせている。ただ、虫は特定された種がハッチしている訳ではない様子で、メイフライもカワゲラの類も混じり合っているようだ。
#16のアダムスパラシュートをパイロットフライとして最初の岩魚を手にしたあと、ストマックをとってみるとそれほど集中したハッチがある訳でなく、メイフライのダンを中心に捕食しているようであることが窺い知れたので、フライを黄色系のダンパターンに変更。
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それほど多くの捕食はないが、傾向を知ることができたストマック



パターン替えたところ明らかに反応が違ってきた、日陰のエリアではここぞというポイントで反応がある。一投一尾は大袈裟な表現ではあるが感覚的にはそんな感じ。あっという間に釣果は二桁に乗ったと思うが、滅多にないことなので正確な釣果は覚えてないが、多分15±2尾くらいだろうか。
その途中では、ランディングに手間取るほどのファイトを楽しませてくれたイワナを撮影の途中で逃がすという失態を犯し、それがかなり悔やまれる。しかしその反面、これも滅多にないことであるのでかなり嬉しいことがひとつ。岸際の岩の影で確認したライズをみつけ、フライドレッシングをやり直しつつ次のライズを待つが、ライズは起きない。あまり虫の流下がないのか、警戒心が強いのか、どちらにせよライズのあった位置にキャスト一発目で流さないとこの場を失うことになりそうだ。繰り返すがとても珍しくフィーディングレーンと思われる流れに乗ったフライが消えた。
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小振りではあるがライズを一発で仕留めた嬉しいイワナに感謝


午後からは風も出てきて、逆光という二重苦を背負いながらも楽しく釣りができた。ただし釣果は午前ほどでないがその頃にはこの日の釣り自体にかなり満足を覚えていたので気持ちよくロッドオフ。

イブニングまでやれば・・・という気持ちももちろんあったが、日課のため腹を空かせたワンコの待つ自宅に帰らなくっちゃ。





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Commented by gary at 2013-05-20 07:42 x
コッソリ一人でイイ思い! そうか山藤を見れなかったってことはフライングだったんだ〜(笑)
standyさんが早起きとわかったので、次回は夜があける前に出発しましょう(瀑)
Commented by naru at 2013-05-20 09:47 x
こんにちは、とても良い釣りをされたようで良かったですね。
僕はまだこの渓は訪れたことがなく(餌師が多いという話で敬遠してました)いつも通り過ぎていましたが今度は午前中やってみようと思います。
たしかに高原は人が多くて入る場所を探すのに一苦労でした。
Commented by s_1046 at 2013-05-20 11:35
garyさん、フライングしてブログに書かなかった釣行の時、横にいたのはアナタです(笑) あと、キチンと文章を読んでください。早起きも嫌なんです(笑)
Commented by s_1046 at 2013-05-20 11:41
naruさん、どもです。今まであまり釣果があげられなかった川なんですけど、今回は良かったです。エサ釣りの人、いましたね。でもそれほどでもなく、フライの人も何人かいました。この上流の禁漁区手前で枝分かれする沢は魅力的ですよ、渓相はピカイチで、釣れる魚もとても美しいです。たくさん釣れたことないですけど(笑)
Commented by SHU at 2013-05-20 22:57 x
はじめて書き込みさせていただきます!
なかなか私の腕では数も大きさも伸びませんが、木曽は渓相も素晴らしい所が多くて大好きです、
いずれご一緒させていただければ幸いです。
Commented by s_1046 at 2013-05-21 08:02
SHUさん、はじめまして。私も木曽大好きです。これからもよろしくおねがいします。
by s_1046 | 2013-05-19 23:26 | 釣行レポート | Comments(6)

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