釣行レポート

未熟

今シーズンの初釣行は、ポカポカと陽のあたる里川の土手に座り込んで…というようなイメージを抱いていた。そんな「そろそろ腰をあげるか」という考えが芽生え出したある日、釣友のGaryさんと全く別件でメッセージのやり取りをしていたところ、彼が「フライでも巻こうかな」と送信してきた。その返信として軽く「じゃあ、来週行こうか」と送ってみた。もちろん頭の中のイメージは、陽のあたる里川の土手だ。瞬時に帰ってきた答えは「イイね!」。私が別の釣友の沢好坊くんも誘って行きましょうと返信すると、これまた瞬時に「イイね! 蒲田にでも?(喜)」と返ってきた。頭の中が吹雪の中で積雪の土手を転がり落ちるイメージに変わる。「そんな遠くまで…」と尻込みすると、もっと山深い、道路が通行止めになっている可能性すらあるような川の名前を送信してきた。こりゃああかんな、なにせ(喜)マーク付きで送ってくるくらいだから…と諦め、釣行をセッティング。

我々の釣行の二日前に蒲田川に出掛けた松谷くんから情報を得ようとFaceBookのグループページを開くとメタボなヤマメの写真と共にコメント。頑張って20匹までは数えたけど、何匹釣ったかわからない…みたいな(笑)。まあ、よくわかるコメントではあるけれど、それはオレが欲しい情報じゃないんだよなぁ〜、と思いつつ「どこで、どんなフライを使って釣ったのかを知りたい」というようなことを書いてチョーダイと促すときっちりと書いてくれた。う〜む、フタバコのパターンは必須だな、という結論に至ったのは至極当然。

わがフライボックスの中にフタバコのパターンが乏しかったので、ココロを奮い立たせてタイイングに臨むことにしたが、頭の片隅には「あ〜あ、陽のあたる里川の土手ならこんなことしなくて済んだのに…」という考えが居着いて離れず、それを払拭するためにフライフィッシングのスペシャリストたちが繰り広げるヒットシーン連発DVDを鑑賞。今思えばアレがいかんかった。この未熟モノを「20匹か…最低限の条件だな」と錯覚させるに充分な内容だった。そして巻かれた何本かのフタバコパターンとショボつく眼、バリバリの肩凝りを引っさげ北へ向かった。

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肩凝りのすえ巻き上げたフタバコパターン



現地に着くと案の定、車を止める場所を探さねばならぬほどで、なんとか中尾橋のところのヘリポート横の駐車場に強引に車を止め、準備を始める。橋の上から下を見ればプールで散発ながらライズ。「よし、このライズを仕留めてストマックを見よう」と勇んでフライをキャストするものの魚にとってフライはゴミ以下の扱いで、関心をそそる対象ではない模様。フライをとっかえひっかえしても状況は変わらないし、目をこらしても何が流下しているのかもわからない。まったくもって未熟である。

プールをあきらめて少し上流に移動し釣り上がることに衆議一致し、使っていたフタバコパターンからアダムスにフライ交換。暫くすると反応がみられ、小さいながらヤマメと思われる固体が飛沫を上げる。ところが待ちに待ったアタックにアドレナリン放出が抑えきれない未熟モノは、20cmに満たない小魚に大袈裟なあわせをくれるもんだから、あっという間にバラしてしまう。「ま、いいさ。先は長い」と釣り上がり再開。今度は落ち込み横の反転流の中からイワナと覚しき黄色いおなかがフライの横で飛び上がる。「チッ、もっと上手に食えよ」とフライのチェックをして、先が長いはずの上流部を見ると、なんと15メートル先に人影。釣りに夢中で気がつかなかったが、先行者がいたらしい。「う〜ん、少しココで時間稼ぎをして間をあけるか」とつぶやいてその先を見ると50メートル先に人影。その50メートル先にも。どうやら団体様の渋滞の様相。パスさせて貰って上流に向かうという雰囲気ではない。下から追いついてきたふたりに事情を説明して、川沿いに入渓点まで戻る。
今度は思い切って下流のエリアまでくだり、釣り場を探す。しかし似たようなアースカラーのベストを着て背中にネットをブラさげた人、人、人。同行者ふたりに先に入ってもらい、さらに下流を見学すると、ライズ待ちではなく、プールの空き待ちの人がいる状態で、肩を落とし同行者の元に戻ると、Garyさんが「釣れちゃった〜」と声を上げる。
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得意のエルクヘアカディスでヤマメをゲットしたGaryさん


「早速ストマック、ストマック」とヤマメくんの食べていたものを調べる。最初にでっかいカディスラーバに目が行くが、冷静に見れば胃の入り口付近にブユのようなちいさな虫。奥の方はフタバコを思わせる黄色いダンがごっそり。「おいおい、ハッチがあったの?」まったく気づかなかった自分に自己嫌悪。
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ストマックの中身。ハッチにマッチしているはずなんだけどなぁ。



目の前のプールでも散発ながらライズはある。だけど虫がハッチしている様子がつかめない。なにやってんだオレ。と言う気分になるよ。
このプールも周りと同じく、キャストしやすい場所には釣り人が定位してうごかない。できれば魚に低位して欲しいんだけど。それでもなんとか対岸に移動し安住の地を確保。でもこの場所を空けちゃうと人が来てまたホームレスになっちゃうんだよな、などと思いながら正面で釣りをしているGaryさんを見ると、なんと魚がバチャバチャしてるじゃん、ロッドが曲がってるじゃん。
心優しいGaryさんは身振り手振りで「ここにライズがあるからここを狙え」と教えてくれるけど、目の前のライズすら取れないのに、そんな流れの中の小さなフライ見えないよ〜。とボディーランゲージで伝えることができないのがもどかしい。それに下流からの強い風でダウンクロスにキャストしてもフライ先行で流すことできず、またまたもどかしい。
オレもエルクヘアに替えようかななどと、すでに敗残兵のような気分になりつつも肩凝りの肩をグルグルまわし気合いを注入し頑張るが、あいかわらず流れるフライの横でライズを繰り返す魚達。

しばらくして、Garyさんが「今日はこれくらいにしておいてやろう」と魚類保護の高所に立った発言をしたのですかさず同意(笑)
川の中を歩くのはとても遅いのに、車に戻るのはとても早いという必殺技を繰り出し、誰よりも早く車に戻るのも未熟モノの特性か…。

帰路には、平湯温泉名物「はんたい玉子」を食べる。「はんたい玉子」は見事に未熟…もとい、半熟であった。

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平湯、つるや商店のはんたい玉子


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Commented by gary at 2013-03-19 08:01 x
standyさん、お疲れ様でした。
今回はstandyさんの言っていたとおり、私たちには条件が悪すぎたと言うことで・・・次回条件が良いときにリベンジしましょう(笑)
今回私がまぐれで釣れたのも、amago_さんが言うようにエルクがフライ先行で綺麗に流れただけで、手を変え品を変えいろいろなフライを流しても、目先で見切られたのは上手く流れていなかったんでしょうね。
まっこれに懲りずまた一緒に行きましょう(^-^)ン♪

Commented by kimama028 at 2013-03-19 11:07
蒲田川道場修行お疲れ様でした。
ようやく重い腰を上げての釣行だったのに残念でしたね。
今年は、蒲田川は昔を思い出させる程。調子が良いと情報が出回って
るので先週末は特に込み合った様ですね。
amagoさんが言うように、私も午前中は9’9”の長竿で全長で16ftで
ピンポイント打ち込みで狙って行ったのですがフッキングさせるのに
苦しみました。
午後からは、何時ものスタイルに戻し7’6”竹竿にし全長20ftで挑ん
釣果を延ばす事ができました。
流し方は違ってきますが長良川道場も蒲田川道場もドリフトは次第で
釣果は変わって来る気がします。
私もトラブル倍増しますが、amagoさん同様に・・・何が!の心境で
頑張ってます。
フライですが、写真の中にイマージャー・スペント、パターンが無っか
のも引っ掛かります。ストマックの内容物を見る限り私なら迷わず
イマージャー系結んでいます。
ハッチの虫が解らない時はアダルトパターンでは無く、スペントパターン
の水面に張り付く過半沈みパターンを結んで挑んでいます。
未熟者の私が偉そうに書いてしまいましたが、水曜日に是非リベンジ
by s_1046 | 2013-03-18 09:54 | 釣行レポート | Comments(2)

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