糎米

前週のあまりにも不甲斐ない釣行から帰宅するなり「来週も行く」と妻に告げた。予定ではわが夫婦、、娘そして息子一家とで温泉に行くつもりだったのだが、これでは温泉に浸かっていても、天井から湯船におちる雫がライズリングに見えて精神衛生上宜しくない。
週末はどこかに(釣りに)行こうかと思っているという沢好坊さんに連絡を取り釣行決定。
と、その数日後「平べったい川に釣りに行きませんか?」お誘いのメールが届く。送信先はと見ればlefty_haruさん。haruさんとは連絡を取るたびに「平べったい川に行こうね」という約束をしていたので「よっしゃ!」と思ったのだが、お誘い当日は運悪く仕事が入っていて「また誘って下さい」と返信。良い機会を逃したと後悔するが、仕事では致し方ないので、週末に沢好坊さんとホームリバーに向かうことに変更なしとし、特に沢好坊さんにはメールの件を話すことなく日が過ぎた。
ところが、haruさんからの再度のメールで事態は急変。「都合で平日に行けなかったので、週末に行こうと思うのだけど一緒にどう?」願ったり叶ったりの釣行で目的地を急遽変更して小雨の中、北へ向かった。

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平べったい川に架かる橋も濡れてはいるが、絶好の釣り日和



待ち合わせの時間の少し前に到着し、準備完了。勝手に釣りを開始するが、なかなか魚の姿を見ることが出来ない。しかし、魚の反応はあるので、前週より随分気が楽だ。いつかは釣れるだろう・・・と楽天的な気持ちになれるからだろう。ところがふと後ろを振り返ると沢好坊さんがしゃがんでいる。彼がしゃがんでいる時は、ライントラブルか写真撮影のどちらかだ、余程でないと川の真ん中でウ○チはしない。よく見れば手に持つのは銀色の小箱。

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しゃがむ沢好坊さん、よく見れば目尻が下がっているのがわかるはず


楽天的な気持ちが吹っ飛んだ。コノヤロ〜とA.猪木的な気持ちになるのをなだめすかし、イイノダヨ、イイノダヨ、写真を撮ってあげるからねと撮影したが、恐らく彼は私が撮影したことすら気づかない。ずっとニヤついてたから周りが見えないのだ。おそらく後ろのプールでクジラがライズしても気づくまい。

そこから釣り上がったいくつめかの堰堤の下で、ワタクシにもしゃがむ時間が訪れた。やれやれ。

そのまま釣りを続けていると、沢好坊さんの携帯が鳴る。haruさんからの連絡のようだ。どうやら下流の方で釣っていたようで、区切りを付けたあと、私たちが車を止めた場所に居るということ。まあ時間的にもキリがいいので一度川から上がり合流することにした。
久し振りに会うharuさん、なんだか痩せたな。と思ってたらダイエットの成果らしい。ダイエットの成果ならオレだって負けんゾ!とライバル心がムラムラと沸き上がるが「下で、尺イワナ釣っちゃったもんね〜」とデジカメの画像を見せられるなり、はは〜っと三歩しりぞき頭を垂れる。だってその尺イワナ、今朝方オレがやって釣れなかった場所だもん。
そこからharuさんと、そのお友達の後○さん、そして私たちふたりの計4人で場所を替えて釣り上がり開始。私はharuさんからナニカを盗もうと(ロッドとかリールとかネットじゃなくね)目を凝らすが、わからん。ナニを見て良いのかすらわからん。

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lefty_haruさん、ハンドツイストがコニクラシイじゃないですか


そしてharuさんのお友達の後○さんというジーサンもただ者ではない。私のイメージ的にはドラゴンボールに出てくる亀仙人。ほいっ、ほいっという感じで魚を釣り上げ瞬く間にリリース。と思ったらほいっ、ほいっと岩を渡りまたまた竿をしならせる。後に聞いた話からフライマンでなくスーパーマンだと言うことがわかり納得。といっても閉店間際のスーパーで寂しくかごを持って、値段が下がった食料品をほいっ、ほいっとぶち込むヒトではなくて、超人と言う事ねアクマデモ。

昼食までそんな感じで、haruさんと後○さんのあとを釣っていたのでは、イカンということが理解できた。ホームセンターの農業コーナーに置いてある除草剤の名前が脳裏をかすめたほど・・・ネコソギ。
なので、少しでもふたりの前に行こうともがくけど、知らず知らずに追い越されてる(笑)。

昼食後、今度はharuさんが影武者の様に私の背後に回り息をコロス(笑)。私が髪を伸ばせば落武者だけど、haruさんは影武者。この影武者は私の挙動を見て結構イライラすると思うケド、辛抱強い。
おちゃらけて書いているが、後ろの影武者からとても有り難いレクチャーを受けたという訳だ。
その内容の一部をバラスと、いままでいかにポイントを狙うというコトにいい加減だったかというのがよく判ったということ。私は「あのあたり」という曖昧なエリアを狙っていたにすぎなかった。もちろん狙いは絞っている(つもり)がそれでもエリアはエリア、決してポイントではない。今回指摘されたのは糎米(センチメートル)の誤差。
投げる・・・「今より奥に1米(メートル)」。投げる・・・「今より左に20糎(センチ)」。投げる・・・「そう、そこ!一投目に投げられたら出てたね〜」。ってな案配で、影武者からの声を受け、やっと魚のアタックが!そん時にゃ自分のフライを見失っており、haruさんの声にロッドを立てた次第で面目ない。
そんなこんなで、核心ポイントでも魚を釣り上げる事が出来ない私に「アンタはキャスティングがだめだから釣れんワ」とか「練習してこい」とは言わない。思ってるかも知れないケド(笑)。

そこから一度脱渓し、新たなポイントを求めて上流へ下流へと車を走らせるものの、どこも釣り人の車で埋められ、結局は朝いちで入った堰堤下を釣ることになった。そこでも後○さん改め、スーパーマンGさん(なんだかスーパー爺さんみたいなので、以後は尊敬を込めてMr.Super_Gと)は護岸の上から一投目で釣り上げる。我も、と川に入るがそれほど甘く釣れる訳はない。そうしているうちに知らぬ間に上流の堰堤に移動したMr.Super_G、連続してロッドをしならせている。同じプールを釣っている沢好坊さんには何の反応もないのに・・・。Mr.Super_G曰く「魚の居るところに投げれば釣れる」そうで、沢好坊さんはMr.Super_Gから「ここまだ出るよ」と場所を譲って貰い良型を釣り上げる。
そのころharuさんは直下の落ち込みで大物を逃がしたらしく尺寸に掌を広げ悔しがっている。20メートルほどの間に良型が連続して出るプールと、それに続く落ち込みには大物が潜む。なんちゅう川なのだ。

沢好坊さんが釣り上げた後、Mr.Super_Gからのまだ出るよ・・・の甘言につられ不肖ワタクシめがチャレンジ。何回フライを流したかなぁ〜、とにかくもうあかんなと思いつつも安西先生(※1)の「あきらめたらそこで試合終了ですよ。」という言葉が脳裏をかすめた瞬間、フライが沈んだ。
「ん?来たのか?」ハッキリしない手応えの後、沈むロッドティップ。
バラしちゃいけないという気持ちと、早く取り込みたいという気持ちの相反する中、ローズピンクのランディングネットに横たわるイワナを見た安心感が満足感に変わる。
「終わりよければすべてよし」影武者がポツリとつぶやいた。

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おまえさんのおかげで有終の美を飾ることが出来たワイ




※1 安西先生

コミック「スラムダンク」に登場する湘北高校バスケ部監督。
主人公の桜木花道やライバル流川楓など個性的な選手をまとめ上げる。
ときおり発する含蓄のある言葉は心に染みる。 








 
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Commented by sawakobo at 2012-06-11 21:27
筆の運びじゃなくってキーを打つ手は相変わらず絶好調ですな~。

それはそいと、知らない間に撮られててビックリしました。
こんなおっさんより、ベッピンなおサカナちゃんをたくさん撮ってやってください。た・く・さ・ん・ネ

これまで渇水気味だった渓は、梅雨のこの時期、期待値が上がります。
週末しか行けませんが、またよろしくです。
Commented by amago_meister at 2012-06-11 21:46
haru さんとの釣行~いいないいな~~~。
Commented by gary at 2012-06-11 22:59 x
haruさんから盗んだテクニック、是非とも私にレクチャーを!
Commented by standy at 2012-06-12 09:00 x
沢好坊さんお疲れさんでした。
FBにも書いたように、仕事の合間の投稿ですからいい加減です。
今から少し修正します(笑)
また時間ができたら連絡しますのでお付き合いよろしくです。
Commented by Standy at 2012-06-12 09:06 x
amago_meisterさん、haruさんに北陸来ない?って声かければいいじゃん。そのかわり車横付けの川でないと来ないかも(笑)
Commented by standy at 2012-06-12 09:27 x
garyさん、テクニックなど何も盗んでおりません。口を開けて見てただけです。
Commented by 松谷 at 2012-06-12 18:49 x
amago_meisterさんと同じく、いいな、いいな~~~!
haruさんと行けていいな。

最近腰の調子が悪く平ぺったい渓を望んでいる私です。。。
Commented by s_1046 at 2012-06-13 16:08
松谷さん、それなら是非haruさんに会ってダイエットの方法を聞くべきです!
by s_1046 | 2012-06-11 20:47 | 釣行レポート | Comments(8)

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